世界初「ダイヤモンド半導体」の社会実装をめざすスタートアップ
大熊ダイヤモンドデバイス株式会社

ABOUT 会社紹介

マイナスの事象から生まれた技術をビジネスにまで発展させていく

大熊ダイヤモンドデバイス株式会社は、福島第一原発廃炉という国家プロジェクトへ適応する要素技術の開発をきっかけとして集結したメンバーが、世界初となるダイヤモンド半導体の社会実装を目指す、北海道大学および産業技術総合研究所を基とした2022年3月創業のスタートアップ企業です。 創業のきっかけの一つとなった、東日本大震災による福島第一原発での事故。原発内のデブリの処理や廃炉に向う際に、高温かつ高放射線環境下においては通常の半導体を用いた機器では、ただちに故障してしまい、対応が不可能でした。 こうした過酷な環境に耐えうるのが、「ダイヤモンド半導体」であり、そのニーズは急速に高まりました。この技術を実現および社会実装していくために、弊社取締役である金子純一を筆頭に、国内の研究機関が一丸となって研究開発に取り組んで参りました。 10年超に及ぶ研究を経て、世界で初めてダイヤモンド半導体が実用的な増幅器として動作するレベルに達したため、きっかけとなった地名を冠した「大熊ダイヤモンドデバイス株式会社」が誕生。 当社は引き続き、ダイヤモンド半導体の社会実装に向けて、研究開発および人材採用を更に加速して参ります。 このように、技術開発の入り口は原発対応ではあるのもの、私たちの目指すところは、マイナスの事象から生まれた技術をプラス方向に転換してビジネスにまで発展させ、新たな世界の変革を果たすという高みです。 今回の募集においては、その一翼を担い、ダイヤモンド半導体の社会実装化の実現に至る研究・製造開発を目指すスタッフを求めています。

BUSINESS 事業内容

利用価値の高い「ダイヤモンド半導体」

ダイヤモンド半導体とは?
ダイヤモンド半導体は、高温環境・高放射線環境への耐性が極めて高く、高出力高周波素子としてのポテンシャルがあることから、シリコン・SiC・GaNに代わる「究極の半導体」と言われています。1980年代に日本が世界に先駆けてガスからの人工ダイヤモンド合成に成功し、以降30年以上に渡って世界中で研究開発がされている素材です。 福島第一原発の、本当の意味での「廃炉」にはいくつもの技術革新が必要であり、過酷な環境下にある廃炉内のデブリへと近づくことができる「ダイヤモンド半導体」を利用した機材は、その代表格と言える存在です。
ダイヤモンド半導体の実装化に向けて
北大・産総研発ディープテックスタートアップから、以下のような復興庁や総務省主催の国家プロジェクトにも採択されており、社会実装化を現実的な目標と置いています。 ・廃炉プロジェクトに採択 復興庁 ・総務省のプロジェクト(宇宙環境におけるビヨンド5G) こうしたプロジェクトを基にして、当社では近い将来のダイヤモンド半導体の製品化を目指しています。 期待されている領域は、原発廃炉作業や次世代原子炉などの耐環境デバイス開発のほか、超高速通信インフラ(Beyod 5G、6G)の実現、電動航空機、電動自動車、電動船舶などの省エネデバイスとして有用と言われています。さらにはより過酷な宇宙開発の現場でも、この研究開発が成否のカギを握ることとされています。

WORK 仕事紹介

現在募集中の職種

研究員(およびマネージャー候補)
☆ダイヤモンド半導体を用いた中性子検出器をメインに、ダイヤモンド半導体に関わる製造開発をお任せしていきます。 具体的には… ・ダイヤモンド半導体のプロセスの改善および量産化技術の研究開発 ・現行プロセスに対する問題点の特定および解析 ・革新的な技術や手法の提案および実装 ・実験計画の策定、実験実施、データ分析および評価 ☆上記に加え、リーダー候補の方には研究開発職の経験・知見を活かして、新しい拠点のマネジメント業務もお任せしていきます。

INTERVIEW インタビュー

永井悠平さん/CFOおよび採用担当
「CFO」という立場ですが、どのように事業にかかわっていますか?
現在、私は「CFO(最高財務責任者)」という立場で、主に財務や総務、人事関係の業務に携わっています。 北大の学生時代は、現在の業務とは無関係の環境工学を専攻していました。私が3年生時に出会った、現在の星川社長がいくつかの企業をスタートアップすることとなり、私は大学院修了までそのサポートをする流れに。 卒業後はスタートアップ企業から離れ、一般企業に就職していましたが、のちに星川社長と再会し、改めて現在の会社立ち上げのサポートを依頼されました。以降は二人三脚で歩み、現在は財務責任者として大熊ダイヤモンドデバイス株式会社に関っています。
福島における事業の社会的意義をどう捉えていますか?
2026年には、ダイヤモンドデバイスの世界で初めての民間工場を大熊町に建設予定です。ここで準量産体制を確立し、極めて近い将来に数十人規模での操業を構想しており、地元産業の活性化に一役買うことを目指しています。 福島県および大熊町で産業を興すこと、そして廃炉を実現に導くことから得た技術を世界的に展開していき、そこからビジネスとして成立させていくという当社の目標が、ひいては福島の真の復興にもつながっていくと確信しています。 今回の採用では、そのための先駆けとして、事業所の下地づくりの役割も担っていただく方を求めています。
どのような人にきて欲しいですか?
たとえば原発事故のようなマイナスの事象が起こった際に、それを単純なネガティブ要素に終わらせることなく、それを契機にプラスの技術を作り出していくような発想の転換力のある方を求めています。 また、その技術を持続的なビジネスに転換していくことを、その起点となった福島の地で実現していく意欲をお持ちの方であれば、大いに活躍いただけると考えています。

BENEFITS 福利厚生

住宅支援について

新しい拠点が誕生する大熊町は、大熊インキュベーションセンターの開設に象徴されるように、復興や企業誘致が順調進んでおり、これに伴って住居の問題も解決されています。 行政側の住宅支援も充実しているので、面接時などに相談していただくことが可能です。 なお、北海道の本社研修時には、費用会社負担でウイークリーマンションなどを手配します。

ストックオプション

従業員や経営陣が、あらかじめ決められた期間に決められた価格で自社の株を購入できる権利を付与する、「ストックオプション」を採用しています。将来的な業績向上に伴う、実質的なインセンティブとしても機能します。

Web面接を実施!

遠方からのご応募・面接にも柔軟に対応します!少しでも当社や仕事内容が気になる方はお気軽にお問い合わせください!

FAQ よくある質問

現状の福島事業所はどのような状態ですか?
2023年度内に稼働予定の福島事業所では、現時点の常駐スタッフは不在です。ほかの事業所のスタッフが、月1回程度訪問して状況を確認しています 当社は研究施設として、各事業所における自立した研究を推奨しています。このため福島事業所においても本格稼働後に、自立した研究機関として活動いただくことを求めています。 したがって今回の募集では、研究職の採用を前提としていますが、マネジメント的な役割も担っていただく方からの応募も期待しています。
福島事業所が入居する「大熊インキュベーションセンター」について教えてください。
大熊の町は、県内でも古くからさまざまな地域の文化が交流する場所として機能していました。その流れを汲み、「大熊町を実証・実装の場として自社の事業を成長させたいと考える、企業・起業家が集まり、共創し合うための場所」というコンセプトのもとで、旧・大野小学校だった場所に、町の基幹産業創出の場として誕生しました。古き良き小学校の雰囲気を残しつつ、スタートアップ支援の拠点施設としての最新の設備(コミュニティスペース、コワーキングスペース、シェアオフィスなど)とセキュリティを完備し、地域住民との交流イベントやセミナーの場としても利用可能な施設となっています。 働く場所を提供するだけにはとどまらず、大熊町での事業の立ち上げ、さらにそこからの成長を果たすために必要なサービスを提供しています。
遠隔地からの応募は可能ですか?
私たちの事業に賛同いただき、またこれまで培ったスキルや経験、半導体などへの知見を持つ方を広く募集いたします。現時点では県外からの移住者は不在ですが、県内外を問わず、日本全国からのご応募を歓迎しています。 なお、面接は原則的にWEBを利用してリモートで行います。 なお、内定直前には会社見学を兼ねて、最終面接として北海道の本社にお越しいただく可能性があります。この際の交通費は会社負担の予定ですし、入社後の北海道での研究期間中の住居は、会社側でウイークリーマンションなどを手配しますので、ご心配なく。

RECRUIT 求人情報

現在、以下の求人を募集しております。求人の詳細情報は各求人ページをご確認ください。

大熊ダイヤモンドデバイス株式会社 福島事業所

ダイヤモンド半導体に関わる製造開発の研究員(リーダー候補)
年俸5,000,000円〜8,000,⋯
JR常磐線「大野」駅より徒歩20分 常⋯
9:00~18:00(実働8時間、休憩⋯
ダイヤモンド半導体の研究員
年俸4,000,000円〜7,000,⋯
JR常磐線「大野」駅より徒歩20分 常⋯
9:00~18:00(実働8時間、休憩⋯